クライアント=神様が終わりを迎える時代

「お客様は神様だ!」
こんなセリフをよく聞くことがありますよね。
確かにお金を払うのはお客様だし、
お客様がいないとビジネスが成り立ちません。
ただ、僕自身は「お客様は神様だ!」は言い過ぎだと思いますね。
この解釈だとお客様は何してもいいってことになってしまう。
それはそれで人権の問題になりますね〜。
だからと言ってお客様に提供するサービスを
雑なものにしてもよくありません。
なので、
・お客様>ワーカー
・ワーカー>お客様
どちらもダメです。
・お客様=ワーカー
が理想ですよね。
僕の経験上、
Web業界は、「お客様=ワーカー」の立場が、
一番成果が出せます。
なぜ、「お客様=ワーカー」が一番成果を出せるのか?
無論、プロジェクトというのは一つのチームでやるべきことで、
そこに上下関係は必要ないから
プロジェクトを遂行する上で、ディレクターは必要ですが、
上下関係は必要ないと思っています。
プロジェクトというものは、
それぞれのできる分野の人間が集まって行うものなので
そもそも上下関係というのは、場違いに思えます。
上下関係をつけようとするクライアントの失墜
僕らWeb業界に勤める人間としては、
上下関係をつけようとするクライアントには失墜します。
そして上下関係をつけようとするクライアントには大きな共通点があります。
①「目標が定まっていない」
②「お金>ブランディング」
③「どんな時でも消費者」
この3つの大きな共通点があるクライアントは、
そもそも業者が一緒に案件をやろうとは思いません。
定性的な目標が定まっていないクライアントはワーカーのせいにする
ここで話す、目標というのは「定性的な目標」です。
定性的な目標というのは、「会社が掲げるビジョン」だったり「人材目標」だったりします。
定性的な目標とは別に定量的な目標というのがあります。
定量的な目標というのが「会社の年商」だったり「会社の粗利」だったりします。
定性的な目標がない業者は定量的な目標が強い傾向にありますので、
「売り上げ!」「成果!!」ばかりを見ます。
しかし、世の中の稼いでいる会社を見ればわかるのですが、
定性的な目標>定量的な目標
という式ができているような気がします。
売り上げ目標しかない会社は案の定成果ができません。
売り上げというのは、会社のブランディングや商品戦略という
定性的な目標から成り立つものだからです。
定性目標がない会社は成果をあげないワーカーに対して文句を言います。
さらには、成果が出ない理由を自身の課題ではなく、ワーカーの課題にします。
こうなると、自分の首を自分で締めることになります。
ワーカーは離れますし、成果はもっと下がるでしょう。
お金>ブランディングの会社はそもそも稼げない
会社にとって大切なのは「ブランディング」だと思っています。
ブランディングがない会社=サービスがない会社
と認識してください。
成果を重視する以前にブランディングの戦略をした方が良いです。
広告運用代行をやるときによくある問題なのですが、
「ブランディング、認知施策はいいから早く成果が欲しい!」ってクライアント
めちゃくちゃたくさんいます。。。
地方の会社の案件の話です。
成果を月で最低限でも100件欲しい!
広告費はおいくらを考えてますか?
20万くらい!
一件いくらの商品ですか?
会員登録で10万くらい!だから月で100件上げたら、1億売り上がる!!
20万の広告費でその売り上げは、かなり認知があるか、ブランディングされているか、限定商品かじゃないと厳しいと思います・・・。
え?うち結構ブランディングできてるよ?CM見たことない?まあいいやとりあえず20万で100件ね!
この後、この案件は断りました。
CMを打ったというのも地方限定のCMで1日に1回〜2回ほどしか流れないCMでした。
会社名の検索ボリュームは月間30件ほどでした。
やらなくてよかった・・・。と心から思いました。
このように、自分の会社が一回CMを打っただけでかなり認知されていると思い込むクライアントがいます。
自社のブランディングをCM打っただけで行えるほど、
日本のメディアは単純にできていません・・・。
このような企業は決してブランディングに力を入れている訳ではなく、
ブランディングや定性目標、人材育成をすっ飛ばして、
成果を先急ぎしているだけです。
こういったクライアントと仕事をすると100%ワーカーは損します。
実際にこういったクライアントと付き合うワーカーは少なくなっています。
成果を急ぎすぎている企業は稼げていない企業なので、
一緒に仕事をやっても一定のマージン、一定の広告費しかもらえない可能性が大いにあります。
どんな時でも消費者気分でいるクライアントは絶対に痛い目にあう
ワーカーから失墜されるクライアントは「いつでも消費者気分」です。
つまり自分らがいつでもお客様で、お客様は神様という発想です。
残念ながら、こういったクライアントは、
メディアでめちゃくちゃネガティブサイテーションを受けます。
ワーカーが自社のサービスを使う機会だってあれば、
ワーカーがお客様になる可能性だってあるので、
ここを考えてワーカーと接するべきなのです。
いつでも消費者気分でいるクライアントは、
人と人との繋がりを全く気にせずに、
自分勝手に対応します。
こういったクライアントはいつどこでワーカーに
ネガティブな言及をされるかわかりません。
実際に、モンスタークライアント企業の悪い口コミの大半が、
ワーカーと言われている時代です。
誰に何を書かれるかわからない時代なので、
関わりは慎重にしていかないといけません。
クライアントが神様という時代は終わります。
クライアントが神様という時代は終わります。
横暴なクライアントは絶対に一緒に仕事をしてくれる人がいません。
昔と違って、今の時代はクライアントを選べます。
クライアントとワーカーが一緒の立場でないと仕事やプロジェクトは成り立ちません。
残念ながらマーケターがいない会社は潰れていってます。
自社が潰れる前に、人材への投資、もしくはブランディングへの投資、
ワーカーとの協力体制。
どれかを選ぶしかありません。
その中でもコストがかからないのが、
ワーカーとの協力体制です。
自社が潰れるのか、プライドを優先するのかを
しっかりと決めてから仕事を発注するべきかもしれません。
今は全てがフェアな時代です。
クライアントが神様の時代はもう終わります。
ほしむらまひろ
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