フリーランスでWebコンサルタントをやるメリット

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広告代理店でのWebコンサル業務は基本的にめちゃくちゃ忙しいです。休みでもクライアントから連絡が来たり、早急に対応しなくてはいけない案件が次から次へと増えたりで、中々休んだ気がしません。Web業界ではうつ病や身体を壊す人がかなり多いです。そして離職率もかなり高いです。そして、業務がハードな割に給料が低いのも問題ですね。そして会社では求められるものが多すぎて、自分が常にできていないと思ってしまうこともあるでしょう。会社でWebディレクターやSEOコンサルをやっているといつだって不安が付きまといます。
でも、それは当たり前のことです!
だって、広告にしろ、SEOにしろ、正解がないのですから・・・。
正解がないものに対して常に最高の成果を生み出さなければいけないので、それは不安ですね。
でも、上記のことは、フリーランスでも会社員でも同じことです。
しかし、フリーランスと会社員で同じ仕事をしていても大きな違いがあります。
今回はこの「大きな違い」と「メリット」をお話ししたいと思います。
フリーランスのWebコンサルと会社員のWebコンサルの違い
フリーランスと会社員のWebコンサルでは、やっていることはほとんど変わりません。データ分析や内部構造の見直し、リンクスクリーニング、トレンドの把握など仕事内容はほとんど変わりません。ですが、大きな違いがいくつもあります。
マニュアルがあるかないか
会社で行うSEOコンサルでは、めっちゃやることがあって、やることの規模もかなり大きいです。例えば僕が会社員でSEOコンサルをやってた時代は50~100ページくらいある月次レポートを毎月作って往訪へ行っていました。そんな多大なページですが「クライアントは3割しか読んでいない」のが事実でした。必死になって作ったレポートも次の月には「忘れましたー!」っていうクライアントがほとんどだったので、月次レポートを作るのが億劫でしたね。
念には念をというのが、会社ですし、1000の備えで1でも使えれば優秀だということも重々承知しております。しかし、月次レポートを作る8時間を2時間まで抑えられたらどうでしょうか?別のことたくさんできますよね?他の仕事をやったり、休憩したりと、時間を効率的に使えるのではないでしょうか?
50~100ページの月次レポートを作るクライアントとは1年間お付き合いしましたが、1年間で一度も触れない項目もありました。そう考えると実はクライアントはそこまで求めていなかったりします。
会社ではやはり備えが大切になりますし、会社の権威などもあるので、無駄でも作っておく必要があります。ここはクライアントファーストなので否定はしません。むしろクライアントにとってはいいことです。しかし、そこまで求めていないクライアントに対してマニュアル通りがっちりやるのは、違うなとも思っています。本来のクライアントファーストとは「クライアントが求める情報を完結にまとめること」ではないでしょうか?
会社員時代のクライアントの案件を、現在フリーランスでやっているのですが、今では月次レポートは15ページ以上は作らないようにしています!そこのクライアントには「上條さん、資料めっちゃ見やすくなったね~!実は前作ってた会社のマニュアルに沿った資料、とても見にくかったんだ。」なんて言われてとても嬉しかったのを覚えています。会社では、資料のフォントまでもがマニュアルだったのですが、今では自分の好きなフォントで資料を作ってます!そのおかげで「上條君もしかしてデザインもできるの?デザインもできるなら仕事振りたいな!」といわれ、案件が増えたクライアントもいました!
資料作りは、案件を増やすポイントです!フリーランスと会社員の違いは「マニュアルがない」ということです。場合によっては次の案件に繋がるパターンもあります。会社のマニュアルがクライアントファーストとは限りませんので、本来の意味でクライアントファーストを考えて物事に取り組めば成果に繋がります!
ポイント①「会社のマニュアルが必ずしもクライアントファーストとは限らない」
会社に入社したときに、自分の会社の価値を存分に叩き込まれます。
そこから自社のマニュアルは必ずクライアントファーストなんだ!と刷り込みをされます。
そしてマニュアル通りやることが正解だと思ってしまいます。
万が一会社のマニュアルが違っていても変更することはできません。
フリーランスはマニュアルがないので、すべてを自己流で行えます。
つまりトライアンドエラーを繰り返すことができるんです!
そうすることでスキルがどんどん磨かれます。
案件の拡大の可能性があるかないか
先ほどもお話ししたのでしが、
①念には念を重要視するのが会社の仕事:これ自体はめちゃくちゃいいこと
②会社のマニュアルが正解だと思ってしまう:これは入社したときに刷り込まれるので仕方ない
①に関しては、フリーランスでも会社員でもしっかりとしたほうが良いです。②に関しては会社員はマニュアルを変更できない、フリーランスはクライアントによって変更できる。②はマニュアルについての大きな違いでした。会社員のお話しなのですが、最悪資料などのマニュアルは上司にばれなければクライアントによって変更はできますが、業務はどうでしょうか?
ベンチャーの代理店でWebコンサルをやっている方だったらご存知の通りですが、「このくらいのバナーだったら自分で作れるのに外注するのか」とか「このくらいのコンテンツマーケだったらできるのに外注するのか」って案件たくさんあると思います。
会社でのWebコンサル業務は本当にコンサルしかできないケースが多いです。なので、本来自分でできる業務なのに無駄な外注費を使うことが多いです。「だったら、自分でやるから給料上げてくれ」って思いますよね?SEOだけじゃなく、広告運用も同じことが言えます。僕自身、SEOと広告運用、サイト制作、バナー制作、デザイン、CMSの実装ができます。しかし会社員時代に与えられた業務は「SEOコンサル」と「広告運用」のみでした。広告運用に関しては、ディスプレイ広告の運用でバナーを作成するときに外注をしなくてはいけないので、外注費でバナー1本2万、GIFだったら5万なんてざらにあります。制作期間は最低でも2週間はかかります。そこで完成したバナーと媒体の相性が悪く、成果が出なかったらめちゃくちゃ怒られます。しかしバナーを制作するデザイナーさんは運用未経験の方ばかりなので、媒体との相性なんてわかるはずもありません。
なので、コンサルタント、運用者自体が作ったほうがコスパも良く成果も上がります。すべて自分でやれた方が早いし、成果もあがるので、それこそクライアントファーストではないでしょうか?
会社員である以上、決められた業務以外は基本できません。
逆にフリーランスであれば、業務が決められていないので「僕バナーも作れますよ!」の一言で、案件の増額も行えます。会社員とフリーランスの大きな違いとしては「自分のスキルを最大限に活かせる!」というところです。そして自分のスキルを最大限に活かした結果、案件の拡大、増額が行えます。
そしてフリーランスの場合はすべて自分のマージンとなりますので、メリットが大きいですね!
臨機応変な提案ができる
6月4日でGoogleのコアアルゴリズムがアップデートされました。このアップデートにより「ユーザーにとって良いコンテンツ」への評価は強化されました。去年くらいから、「ユーザーにとって良いコンテンツが評価される」と言われていましたが、それでもやはりドメインオーソリティやリンクパワーが評価されていました。しかし6月4日のコアアルゴリズムアップデートにより、検索結果に表示されるサイトが大幅に変化しました。例えば「不当解雇」で検索した時に「不当解雇する側のページ(法人向け)」が8割を占めており、「不当解雇される側(個人向け)」が2割でした。
QDD(クオリティデザーブドダイバーシティ)により、同検索クエリで表示されるページの多様性を保っておりましたが、とはいえ、8(法人向け):2(個人向け)でした。このことからやはりドメインオーソリティやリンクパワーが強かったとされております。
6月4日のコアアルゴリズムアップデート後は上記の比率が逆転しました。
8(個人向け):2(法人向け)になったのです。このことから、「ユーザーにとって良いコンテンツが評価される」ということが強化されたことがわかります。最近では個人ブログなどが上がりやすくなっているのもユーザーにとって良いコンテンツを提供しているのが原因だと推測しております。
この順位の変動から、企業側は成果が変わり大慌てでした。そして最初にボロクソにやられるのがSEOコンサルです。会社員でSEOコンサルをやっている限り、大胆な提案は出来ません。たとえば、企業のHPの記事を読み込みやすいディレクト構造にするために2階層に記事を持ってきて、TOPページファーストビューに記事ページの導線をもってくるとか。さすがに企業のHPなので、TOPページファーストビューを個人ブログみたいな作りにするのは失礼極まりない提案です。こんな提案をすると会社の顔に泥を塗ってしまう可能性があるので、妥当な提案しかできません。
しかしフリーランスの場合はどうでしょうか?フリーランスのコンサルと契約を結ぶということはそのフリーランス(個人)を信用してもらっている証拠です。つまり、しっかりとした知識があるうえで大胆な提案ができるということです。実際に上記の施策をコアアルゴリズムアップデート後に提案し実装した案件がありました。その結果、ファーストビューに持ってきたロングテキストの記事がインデックスされるようになり、順位が回復しました。そのおかげで成果が上がり案件の増額をすることができました!
会社員でやってるコンサルとフリーランスでやっているコンサルの大きな違いとしては、「会社を信じてもらっているか個人を信じてもらってるか」ということになります。個人を信じてもらっているのであれば、知識があったうえでの大胆な提案ができます。そのことで成果が改善されれば、案件の増額にもつながります。会社員のコンサルであっても個人を信じてもらっている人もいると思いますが、クライアントは少なからず会社対会社ということは思っています。その分フリーランスは会社対個人で付き合っているので、個人を信じてもらっています。会社でのコンサルは施策が失敗した時の補填をかなり気にします。そのため、大胆な提案ができませんが、フリーランスでの取引は個人に仕事を振る会社の責任もあるので、補填がほとんどなく、大胆な提案ができることケースが多いです。
そのため、会社員のコンサルとくらべ、トレンドに合わせて臨機応変な施策が組めて、クライアントにとっても自分にとってもwin-winになります。
SEO、広告運用に、正解はありません。昨年はうまくいっていた施策が今年は通用しないことがあります。なのでクライアントの成果を伸ばすには臨機応変な施策を組む必要があります。臨機応変な提案が今後経験値になるので、さらなるスキルアップもできますね!
フリーランスのWebコンサルタントのメリット
①マニュアルに縛られないため、クライアントファースト重視できる。
②自分のスキルでできることを全面的に提案できるので案件が増えやすい。
③個人で信用されているので臨機応変な提案ができ、トレンドに合わせてコンサルができる。
★すべて案件の増額の可能性が高まる要素です。
以上がフリーランスWebコンサルタントのメリットになります。
この際にあなたもフリーランスのWebコンサルタントになりませんか?
ほしむらまひろ
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